二種類の心の病|心と体がバラバラになったら|ストレスが原因の病気

心と体がバラバラになったら|ストレスが原因の病気

二種類の心の病

カウンセリング

心身の症状の現れ方

心身のストレスが蓄積することで発症する病気には精神疾患があり、心の病気は大きく心身症と気分障害の2つに分けられます。この他にも統合失調症のような器質的な原因が主である精神疾患もありますが、特に心身症と気分障害が混同されやすいため、この2つについて詳しく解説します。心身症とは、自律神経失調症のようにストレスによって神経伝達物質が乱れることにより、頭痛や腹痛・動悸などの身体症状が現れるものを指します。治療に際してはストレスの原因を取り除くことがもちろん必要ですが、比較的身体症状を抑えることに重点が置かれるという特徴があります。そのため、心療内科や精神科においても胃腸の症状を和らげるなどのそれぞれの患部に合わせた薬が処方されます。一方、気分障害は慢性的な不安感や緊張感などの精神症状が強く現れるもので、それに伴い身体症状が現れることもあります。しかし、精神症状が治まると身体症状も治まる傾向にあるため、治療では気分を安定させることを最優先とします。身体症状が強くて早急な処置が必要な場合は、気分障害に特化した抗うつ薬等とともに心身症のようにそれぞれの患部に対する薬を処方することもあります。以上のように、ストレスによる心の病気は2種類に分けられ、それぞれの特徴に合わせて精神症状と身体症状のどちらの治療に重点を置くかが異なります。

高齢化との関連

心の病気の原因にはストレスが大きく関わっていますが、ストレスの感じやすさは年齢ごとに特徴があります。思春期が「多感な時期」と呼ばれることから分かるように、ホルモンバランスが大きく変化する年齢ではストレスを敏感に感じ取る傾向にあります。思春期と同じようにホルモンバランスが変動する時期には更年期が挙げられ、特に女性は更年期障害という一つの疾患として治療が必要になることが多いです。更年期は主に40代以上に見られるもので、高齢化によって更年期障害を抱える人が増えています。性別によって減少するホルモンが異なりますが、女性の場合は体温調整や感情の安定に関わる女性ホルモンが著しく減少するという特徴があります。そのため、更年期に感じたストレスが心の病気に繋がると、身体症状と精神症状がともに強く出てしまうため、婦人科などで適切な治療を受けることが欠かせません。近年では更年期障害によってあらゆる心身症状が出ることが分かっているため、メディアを通して治療の必要性や社会における理解が促されています。精神症状を特徴とし、一つの心の病気とも捉えられる更年期障害の患者の増加が、精神疾患に対する関心を高めていると言えます。